某 中古車販売大手企業の不正事件、、、「全ては経営陣に責任があり、不正を実行した従業員は犠牲者だ」いった意見を多く目にします

その論調からすれば、特殊詐欺の「受け子」・・・取って来いと言われたので受け取っただけ、本当はやりたくないのに脅されて やらざるを得なかった・・・そうした「受け子」には全く罪はないとなりますが、そんなことはないですよね

そこに至るプロセスはどうあれ、詐欺の一工程を担った「受け子」は、言い逃れの余地のない 正真正銘の犯罪者(犯罪グループの一員)です

もう十何年前かもっと前か、何で耳にしたのかも定かではないのですが、、、心に残っているのが、「自分に命令できるのは自分だけ」という言葉

・・・本当は嫌なことであろうと 偉い人からの命令であろうと、本当に嫌なら断る・やらないという選択肢があったはず、、、それでも言われた通り行動に移したのは自分の意志に他ならず、自分の意志で行動したことに言い逃れなどあり得ない

それでも、会社勤めをしていれば、上司の強い言葉には逆らえないという気持ちも分からないわけではありませんが、、、だからといって 犯罪行為を行ったのであれば、それは、立場や報酬を失うことと犯罪行為とを天秤にかけ、後者を選択したということ。 好んでやったことではないけれど、自らが犯罪行為を行うことを選択し、行動に移したということです

まあ、こうした重い話ではなくても、嫌々やる・やらざるを得ない場面は多々あると思いますが、、、そんな時は、「自分に命令できるのは自分だけ」という言葉を思い出してみていただければと思っています