元旦休業の小売店が多い中、西武百貨店では、コロナ禍明け、制限解除の元旦初売りで大賑わいだったとのこと。 ・・・百貨店は好調と言われていましたが、好調なのは、インバウンドか外商含めた富裕層向けで、一般消費者向けは不調だったため、これは嬉しいニュースですね^^

さて、初売り目玉の1つに、アパレルブランドが出す福袋。 ・・・コロナ以前は、百貨店の外周に長蛇の列を作るほどでしたが、アパレルブランドにいた立場、あるいは、アパレルコンサルの立場としては、今の福袋には魅力が感じられず^^;

・・・というのは、アパレルの福袋の中身は、時代とともに変遷があるのですが、若かりし頃の昔話とともに振り返ってみると、、、

かつては、売れ残りや不良品の詰め放題的なもの。 売れ残りの中には、今年だけでなく、数年に渡って売れ残ったキャリー品も混ぜています。

その中で、破れやシミなど販売できないものはさすがにダメだよね、ということで不良品は除いて、売れ残りの詰め放題的なもの

そのうち、売れ残る福袋をなくす(早く消化する)ために、サイズ別に分けたり、必ず1点以上は目玉商品が入っていることを表記して販売へ。 ・・・この頃から、福袋に入れる品番やカラーなど設計図を作り、袋をずらっと並べ、まずはこれを入れて次にこれを入れて とシステマチックに福袋を作るようになりました

さらに時代が進むと、消化率を重視し、期中セールも多くなっていくと、12月の残在庫も少なく福袋は作れない状況、、、かつ、福袋人気は過熱していたため、わざわざ福袋用に安い商品質を落とした安い商品)を作ったり 仕入れたり。 ・・・当然、売れ残りもありますが、業績管理がシビアなブランドほど売れ残りは少なく、福袋用に作った商品が多くなります、、、但しそれは、質を落とした安い商品ですが^^;

今では、不要なものはいらない・失敗したくないとの消費者が格段に増えたことで、中身を見るためにこじ開けて紙袋が破かれる、こんなものしか入っていないと苦情も入るため、、、何が入っているか写真貼った福袋や、透明バッグに入れたシースルー福袋人気となったり

(つづく)

後編は、下記の写真をクリックすると開きます↓↓↓

【アパレル】 福袋、買いますか? (後編)

東京の中小企業診断士のコラム。初売りの目玉の1つに、アパレルブランドが出す福袋がありますが、、、その裏話について、今日は後編をお伝えします。