セオリー 体系立てられた理論定石確立された方法等のこと

私は、経営支援のとき、その会社(事業者)が経営のセオリーに則っているかどうか、どの部分がどの程度 セオリーから外れているか、などを診ていきます。

ただ、このセオリー というものは面白いもので、一般常識からくるもの、経営学からくるもの、業界常識からくるもの、支援経験からくるものなど、様々な観点から確立されたセオリーがあり、それらは相反する場合も、、、ですから、全てに通じる万能なセオリーはない との認識が必要です

例えば、経営哲学・倫理の面では「社員は辞めさせない、責任を持って育てる」が正しいのでしょうが、、、

問題のある社員を処罰しないことで、「周囲に伝染する、有能な社員が愛想を尽かして辞めてしまう」など 取り返しのつかない悪影響を及ぼすことも(→ こうした状況を何度も見てきました)。 ・・・企業経営のセオリーでは、「腐ったみかんの方程式」が正解となる場面が多いかもしれません。

一般常識では善いことでも企業経営の面では悪手となること、経営学では正しい理論でもこの業界には当てはまらないこと、安定期には最適でも成長期にやってはいけないこと などなど、、、どのようなセオリーをどのような場面で用いるかによって、全く異なる結果として表れることになりますね

さて先日、アパレルブランドを立ち上げようとしている方の創業計画書を診ることになったのですが・・・

(つづく) 

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全てに通じる万能なセオリーはない (後編)

東京の中小企業診断士のコラム。セオリー というものは面白いもので、様々な観点から確立されたセオリーがあり、それらは相反する場合もあります。後編の今回は、アパレル…