東日本大震災から 6年が経ちました。 ここ最近の報道の様子をみていると、昨年と比べて一気に内容も薄くなり、報道時間も少なくなりましたね。 5年で一区切りというのか、飽きっぽい国民性というのか、やはり最後まで関心を持ち続けるというのは難しいようです。

実は、この 1年、私自身も復興に携わることはなく、予算の問題なのか方針なのか、残念ながら依頼どころか何の連絡もない状態でしたので、5年も過ぎれば復興という雰囲気でもないのだなと薄々感じていました。

振り返れば、「東京オリンピック・パラリンピック」 の開催決定が復興に水を差したのだろうと個人的には思っています。 国民の関心が一気にオリンピックに移り、その後は建築費の高騰や工期の大幅な遅れ、、、それにより、再建計画が頓挫することも珍しくなく、再建できた人も 当初計画よりも多額の借金を抱えざるを得ないなど、将来に暗い影を落とす一因となっています。

また、震災関連倒産は年々減少して収束しつつあるとの報道もありましたが、例えば、仮設商店街の本設移転は順調に進んでいるとはいえず、仮設で営業させてもらえるから 事業を継続している方も多くいらっしゃいます。 仮設商店街の撤去費用補助が終了するこの先 2年で、仮設商店街のほとんどがなくなるはずですので、それを機に 倒産や任意整理する事業者が一気に出てくるかもしれません。

そうした状態が復興の終着点というのでは、何とも寂しいものがあります・・・。