前編からの続きです。

かねてより、「クールビズ」 によって、ネクタイが売れなくなったという報道は目にします。 そして、(環境省が言うように) クールビズの徹底や スーパークールビズ化 が進められるといかがでしょうか。

スーツやジャケットは 「夏物」 の需要がなくなるでしょうか(せいぜいフォーマルくらい?)。 夏季以外では、スーツよりもジャケット・パンツが主流になるでしょうか。 足元も いわゆる革靴から、革靴風のウォーキングシューズなどに変わるでしょうか。

夏季の大きな変化は、何かしら全体にも変化をもたらすように感じています。

おそらく、大手小売店はニーズの変化に対応する、もしくは、変化をチャンスと捉えて自ら仕掛けていくでしょうが、中小小売店はそれに対応できるでしょうか。

例えば、 変化の少ない中年紳士業界では、夏季の服装の大きな変化がお洒落の楽しさに目覚めるきっかけとなり、夏季以外でも新しいファッションにチャレンジしてみる → 紳士ファッションの需要拡大につながる・・・という可能性もありますよね。

その一方で、製造業ではそうした店頭の変化に対応できるでしょうか。

製造業では、設備や技術・ノウハウを元に受注しているため、一朝一夕に対応するのは難しいですよね。 例えば、紳士革靴メーカーが スニーカーを作るというのは無理ですよね。。。

これまでは、国が主導でファッションが変わるなどということは考えられませんでした。 しかし、今はファッションよりも環境対策が優先される時代です。

変化が起きれば、喜ぶ人も悲しむ人も出るのは当然のこと ・・・ 悲しむことのないよう、変化をチャンスにできるよう、しっかりと対策を検討していただきたいと願っています。