物流業界の課題の一つに、ラストワンマイル(最終拠点からお届け先への配送)の対応があります。
不在時の「持ち戻り」ばかり話題になりますが、実際には、違法駐車(指定時間に合わせて近くで待つ→周囲の事故を誘発) や お渡しまで時間が掛かる(返事してから中々出てこない、タワーマンションではエントランスから玄関先まで相当時間が掛かる等) などの問題もありますね。
そうした課題への対応の一つに「置き配」があります。 指定日はあるにしても、在宅かどうかに関わらず配達員のペースで荷物を置いていけるため、全ての配達が「置き配」になれば、相当な改善につながることでしょう。 最近、置き配を強く勧める報道やネット記事をよく目にしますね。
・・・ただそれは、配達する側の考えであり、受け取る側としては、盗難・誤配で届かない、破損・汚損した荷物を受け取る等のリスク(そうした時の手続きの手間等も含む)を考えると、誰しもが諸手を挙げて賛同できるものでもなかったりしますね。
そうした背景から、置き配推進派の Amazonでさえ、「置き配」はあくまで選択制(対面渡し選択可)としていますが、、、なんと、クロネコのネコポス(郵便受けへの投函配達)が、「勝手に置き配」を始めました!?
一つは「置き配」でもまあいいか(盗られて補償申請等で時間が掛かってもまあいいか) という荷物でしたが、もう一つはそれは困る!という荷物(すぐに使う予定があったため)、、、前者が大きくてポストに入らないからなのでしょう、2つまとめてビニール袋に入れられ、ドアノブに掛けられていたのです。
私が「置き配」を避ける大きな理由は、不在であることが遠くからでも分かる=空き巣の危険性を上げることになるから。 在宅で置き配に気付かないケースもあると思いますが、そうすると空き巣と鉢合わせの懸念も。 ・・・それでも「置き配」にしたことは何度かありますが、ガスメーターボックスの中など、外から荷物が見えない場所の指定を必ずしています(中に入るサイズの荷物限定ですが)。
今までは、ポストに入らないサイズのネコポスの場合、不在票が入れられ再配達・・・この時は、迷惑を掛けてしまったな、と思うのですが、、、「勝手に置き配」をされると話は違ってきます。
・・・これを当然のことのようにされても困るので、電話で問い合わせたところ、、、「勝手に置き配」をするようなことは認めていないとの回答で、契約上も問題のある行為と平謝りの対応でした。
でも、その配達員が勝手にやっていたというのもどうかと思うので、仲間内複数人あるいはその拠点全体ですよね。 この荷物が盗難・誤配等で受け取れなかった場合、誰がどう補償するのかな? (→荷主は当然拒否、クロネコ側も配達員が勝手にやったことなので、補償するにしても状況把握などで長引くでしょうね)
ちなみに、空き巣の危険性なんて言うと、そんな大袈裟なと笑われますが、実際に空き巣に入られた身からすると、、、
保険で金銭的損失は抑えられたとはいえ物品は減価償却されての補償だし、警察や保険の手続き、大家やご近所への報告・お詫び(→施錠もきちんとしていたので私に非はないですが、騒々しくなったことへのお詫び)など 結構な時間と手間は掛かるし(&大家には嫌味を言われるなど精神的苦痛も)、一番は、思い入れのある物は戻ることはないし、帰宅するとドアが開いていて部屋が滅茶苦茶に荒らされているのを見たことの精神的ショックは何年も引きずります。 あと、盗られたカード類の会社に電話を掛けまくり(→後日、再発行手続きも)、スーツも全部盗られたため手元にはその日に着ていた1着のみだし(→慌てて翌日買いに)、電話番号の書いた連絡先もないので、詐欺電話が入る可能性もあると注意喚起とお詫びも(→夜に電話することに)。 警察からは、犯罪者間で情報共有されるため何度も入る傾向があるから十分注意するよう言われ、住み続ける間はそうした精神的負荷も(→私は早々に引っ越しました)、、、
空き巣に入られるとその後が本当に大変なので、そうした危険性は下げるに越したことはない! というのが、心から思っていることです。