会議の中で伝えたこと、そして、感じたこと。

まず、私の強みというのは、、、11年超に渡るアパレル企業に勤めていた経験から、また、10年超に渡る中小企業支援の経験から、アパレル企業・商社・小売店・工場(メーカー) が、①それぞれに何を考えているのか(=何を志向しているのか、どのような価値観で行動しているのか等)、②何が理解できていて 何が理解できていないのか、、、そうしたことが、実体験や肌感覚として分かるということだと思っています。

会議の中で挙がった様々な意見を そうした立場で捉えると、、、だから国内アパレル産業は衰退していったのだなと感じる部分や、これを何とかするのは一筋縄ではいかないだろうなと感じられることばかりでした。

例えば、値決めについて。 製造側は、上代ありきで 逆算していく形で工賃を決める昨今の値決めの方法に納得がいかず、「本来そんな安い工賃ではできないのに叩かれる」 「それが製造業の衰退につながっている」 と批判します。 しかしながら、一昔前の工賃に上乗せしていく形で上代を決める方法を続けていたならば、デフレ環境の中では他業種との戦いに敗れ、もっと早くに衰退していたことでしょう。 CD、ゲーム、携帯、飲食など他の選択肢のある中で衣料品を選んでもらうには、他業種にも負けない上代設定(価格競争力) が必要だったようにも思います。

その一方で、アパレル側はやり過ぎた(叩きすぎた) という感も否めません。 通常ではあり得ない安い工賃でやらせておき、本来はそこに借り(という感覚) があるはずですが、もっと安い工賃でできるアジア圏に進出すると あっさり切り捨てました(=そうした企業が多かったと感じています)。 そして、昨今のアジア圏の工賃高騰や為替乱高下、品質不安などから国内生産に目を向けるようになりましたが、今さら何を言っているのか(=感情面のわだかまり) & 時既に遅し(=多くの産地が崩壊し受け入れ態勢が整わない) というのが正直なところ。

(つづく)