昨日のテレビで、「某大手企業の役員40名が、賞与を全額返上する」 とのニュースを見ました。

「へぇー」 と興味を引かれると同時に、「額では大したことないんだよな」 と斜めから見ていると、なんと 役員年収の 3-5割に当たり、総額で数億円にもなるのだとか。 「ほぉぉぉ」 ・・・驚きました。 よくある 「業績給部分は返上するけれども、多くを占める基本給部分は貰う」 というような見せかけの返上ではなかったようです。

返上理由は、「業績不振事業の黒字化を目標に取り組んだが 達成できなかった」 とのことで、儲かって初めて賞与が出るという 「給与と賞与の違い」 を暗に示しているように感じました。

20年前は、賞与が出て当たり前。 賞与を見込んでローンを組んだり、カードで買い物をしたり ・・・「賞与は給与の一括払い」 と言われるような時代でした。 しかしながらこの10年、業績給や年俸制というような報酬体系も珍しくなく、これまでとは賞与に対する考え方が大きく変化しているように感じています。

そして、これからの時代、賞与は これまでの慣習で貰えるものではなく、会社として利益を出した後に その貢献度に応じて貰えるもの ・・・ ということが一般的になっていくように感じています。

そのためには、事前の目標のすり合わせ(こうなればいくら貰える等) と 公平・公正な評価 が必要になります。

経営者の皆さま。 いつまでも 「経営者の胸三寸」 という賞与制度では、従業員と溝が出来てしまうかもしれませんよ。