ここ 1年くらいで目に付くのが、資産の老朽化とともに廃業するケース。

社屋や工場の建て替えや補修、設備の更新を前にして、これから必要となるお金と 現状の業績や将来の見通しを天秤にかけた結果、今が引き際と決断する、、、仕事はまだあるのに廃業しなければならない状況は無念のことと思います。

まだ 20年は仕事を続けなければと思えば、借金を背負ってでもやろうと考えるかもしれませんが、あと何年もできない(借金を返す目処が立たない) と考えれば・・・。 この背景には、経営者の意欲や景気低迷の問題だけでなく、経営者の高齢化と後継者不在という日本国内の構造的な問題も大きく影響しています。

こうした廃業を防ぐために、第三者への事業譲渡(承継) などの動きもありますが、、、実際のところは、その社長の人間性や長年の信頼・経験があればこそこなせる仕事だったりするため、上手くいくかは微妙というのが正直なところ・・・。

また、そうしたことは 1事業所の問題に留まらず、1つの事業所が廃業することで、仕入れられなくなる、技術的に対応できなくなる、販路がなくなる ・・・といった事業者も出てしまい、連鎖的に廃業に突き進む負の連鎖も懸念されます。

この数年、多くの業界でこうした問題に見舞われることは既定路線となっていますが、、、自身を取り巻く環境の変化を感じ取りながら 自社の進む道を定めていただきたいと願っております。