(前編からのつづき)

山田町では、町から復興支援を委託された NPO法人の代表者が 先月逮捕された事件 (通称 「大雪りばぁねっと。問題」) に象徴されるように、他地域に比べて復興は進んでおらず、気持ちの面でも暗い印象を受けました。

NPO法人の問題は、1年前に訪問した際にも 住民の不満や怒りの声として聴いていましたので、やっと逮捕されたのか(遅過ぎる) というのが正直な気持ちです。

この事件では、山田町から委託された事業費 7億 9千万円の内、なんと 5億 2千万円が不適切支出と認定されました。 NPO法人のモラルは言うに及ばず、NPO法人に事業を丸投げしていた町や県の復興支援者としての当事者意識の欠如も問題となっています。

結局は、3年経って多額の事業費が消えてなくなり、逮捕者が出たというだけで復興は遅々として進まず、、、このような現状を憂い、他地域へ移転する町民も多いようです。 自然災害はどうしようもない面が多いですが、その後に起きているこうした人災は 嘆かわしいとしか言いようがありません。

(後編につづく)