第17期 中小企業診断士養成課程
「経営戦略策定実習1 (書籍・文具販売業)」
日時/   平成24年7月19日(木)~8月1日(水)
主催/   中小企業大学校 東京校

 

昨日、無事にカリキュラムが終了し、17期生にとっては3回目の実習が修了しました。 暑い最中、皆さま大変おつかれ様でした。 私は、例によって諸々資料を作成して今朝提出~私もこれで任務完了しました。

 

今回、戦略策定が初めてということもあり、当班では混乱を避けるという意味からも、基本的な戦略ツールのみを用いて実習を組み立てていきました。 例えば、全社戦略では 「アンゾフの成長ベクトル」 という研修生なら誰もが知っている戦略ツールを用いました。

しかし、当班では、「どのエリアを目指す(選択する)のか?」 という一般的な使い方ではなく、マトリクスの中で 「過去から現在の変化を視覚的に示し、変化の要因を根拠として 将来の方向性を示す」 というオリジナルな使い方をしました。

ツール(道具)ですから、デフォルトのまま使うもカスタマイズして使うもユーザー次第です。 現代でも用いられる古典的なツールはシンプルなものが多く、それ故にカスタマイズしやすく、上手くはまると画期的な使い方が可能となります。

さて、ここで何を学んでいただきたかったのかというと、ツールの使い方という 「知識」 ではなく、いかに現場で使えるようにするのかという 「知恵」 の部分です。 つまり、今回のケースでは、オリジナルな使い方という 「知識」 ではなく、現場にマッチさせるために軸を読み変えたという 「知恵」 を学んでいただきたいのです。

現場の状況は千差万別です。 その1つ1つに適切に対応しようと思えば、本に書いてある通りのことだけでは あまり役に立ちません。 つまり、知識の補充とともに、知恵をつけることが求められるのです。 (※前提となる知識が乏しければ、知恵は活かせません。 知識の補充も忘れずに行ってくださいネ。)

「知っていること」 と 「使えること」 は、似て非なるものです。

今回は、その一端を実際に学んでいただきましたが、これからの実習では、様々な場面で 「知恵」 を出し、「知識」 を現場で使える形に現していただきたいと思います。

それでは、こっそり番外編はここまで。 皆さまの更なる成長を楽しみにしております♪