メモのとり方の 「守破離」 を考えてみます。

「守」 は、聞いた内容を聞いたままに全て書きます (膨大な情報を 素早く漏れなく書き記す能力を身に付ける段階)。 「破」 は、重要な箇所に記しをつけます (何が重要なのか視点を学ぶ段階)。 「離」 は、今後に活かすために何をするのかを記します (メモを取るのは今後の行動に活かすため=話を聞きながら瞬時にそれを考えて記す段階)。 (※あくまで菊池式です)

こうした 3つの段階を意識しながら 訓練を重ねていくことで、状況に応じて これら 3つの視点でメモをとることができるようになります。

私の仕事では、例えば、初回インタビューの時には、基本的には その場のやり取りを余すことなくメモをとり(守)、終了後アンダーラインや記しをつけ(破)、課題や改善策を別途書き出していく(離) というように、3つの段階を経る形でコンサルティングを進めていきます。

例えば、話の展開がゆっくり・分かりやすい場合には、重要なことや今後の改善策等を中心にメモをとりますが(破・離)、話の展開が早い・分かり難い場合には、その場で考える(破・離) ことで聞き逃しや誤記入の可能性が高まるため、聞いたことそのままにメモをとる(守) など、状況によってメモのとり方を変えています。

先日の企業支援では、若手社員にそんなことを教えてきました。

(つづく)