最近、アパレル関連の会社 や クリーニング店 の相談が多く入っているので、今日もアパレル業界の話題にしたいと思います。

先日、某流通大手企業が、衣料品事業(PB) の再建のために 「高付加価値品」 を拡充するとの記事を読みました。 これまでの海外縫製の商品から 国内縫製の商品(生地はこれまで同様に海外生産) に切り替えていくことで、100億円規模の売上を目指すというもの。

市場が縮小する中、低価格勝負では疲弊するため、「高付加価値商品」 を拡充するという 大きな方向性(戦略) は良いと思いますが、、、問題はその手段(戦術)。

「海外で縫製する場合に比べて割高になるものの、上質を求める消費者に受け入れられる」 との判断のようですが、、、実際のところ、今や 中国・東南アジア と 日本とでは、品質にはそこまでの差はありません・・・。

もちろん、職人による手縫いなど、まだまだ日本が優位に立つ部分はありますが、それはラグジュアリーブランドで通用する話。 ある程度の値ごろ感が求められる コモディティブランドの中で、「縫製」 でどのような違いを出すのでしょうか? 生地やパターンなら違いを出せると思いますが、、、もしや、ラグジュアリー企画を立ち上げるのでしょうか??

「ユニクロなどに流れた消費者を奪い返す」 とのことですが、、、ユニクロ商品の付加価値は 「生地」、某流通大手商品の付加価値は 「縫製」 ・・・ 生地 vs 縫製 ・・・どちらに軍配が上がるのか!? これからの動きに目が離せません!