平成23年度 中小企業支援担当者研修
「商業診断基礎Ⅱ (販売分析の進め方と販売計画の立て方)」
日時/   平成23年10月20日(木)
主催/   中小企業大学校 東京校

 

【3/14追記】 販売計画で検索された方は、こちらの方が参考になるかもしれません ⇒  https://consult-k.jp/colum/?p=755

 

今日は、中小企業大学校・東京校にて、研修のお仕事でした。 内容は「販売分析の進め方と販売計画の立て方」についての講義でした。 東京校では初めてでしたが、各地でかれこれ3年前から教えており、毎回ブラッシュアップを重ねているため、今回お教えした内容が、修正に修正を重ねた最新版となっています。

私は、ブラッシュアップするに当たって、まずは、講義中の皆さんの反応や雰囲気を参考にしています。 研修はライブで行うものですから、その時その時で皆さんがどのように感じているのか、リアルに伝わってくるものがあります。 振り返れば、この仕事を始めてからの1~2年目は緊張で一杯一杯でしたが、3年目頃からは雰囲気というものが感じられるようになってきたように思います。 その時の反応や雰囲気を思い返しながら、「あそこはまあまあ伝わったかな」とか「あそこはもっと伝え方を工夫しないといけないな」とか、一人反省会をしています。

もう一つ、「一言メッセージ」と称して、皆さんからフィードバックを受けるようにしています。 これは、実はある先生から教えていただいた手法なのですが、その先生は、コミュニケーションの一環として、講義終了後に白い紙を配って、何でも良いから、自由に、無記名でコメントを書いてもらっているとのことでした。 ですから、当然良い話だけではなく、厳しいコメントが書かれることもあります。 教えていただいた当時は、そんなことして大丈夫なのだろうか・・・と驚いたことを今でも覚えています。 その後、いつか機会があったときにはこの手法を使わせていただこうと思い、4年くらい前から、研修や講演などの際には、四つ切りの白い紙を配って、皆さんからのフィードバックをいただいています。

講義が終わってから一枚一枚読んでいると、何がどのように伝わったのか、また、難しかったのか、実際にどのようなことを感じていたのかが良くわかります。 私自身、その時どのような言い方をしていたのか、どのような書き方をしていたのか、一つひとつ思い出しながら振り返っています。  皆さんも帰る前の、また、講義終了後の疲れた状態ですので、本当に一言、一行で大丈夫と伝えているのですが、多くの人は何行にも渡り思いを綴ってくださるので、大変ありがたく感謝しながら読んでいます。

今回いただいた中では、「講義の進め方や時間配分がとても良かった」とのコメントが大変多くありました。 時間管理や適切な進行は講師の務めですが、実は講師の力だけで上手くできるわけではありません。 今回、私自身、恐ろしいほど時間管理が上手くいったと感じているのですが、それは、特に、皆さんの手作業が想定していた以上に早く正確に行われたことで、時間のコントロールがしやすかったというのが大きな要因のように思います。 こちらこそ、皆様のおかげ様で上手く進めることができたと感謝しています。 ありがとうございましたm(__)m

他には、「販売分析の手法を学べたこと」や、「販売計画の策定まで連動する形で理解することができた」というようなコメントも大変多くいただきました。 「分析手法」は教わらなければできるようにならないですから、いかに分析手法を分かりやすく教えるか、いかに興味を持って聴いてもらえるようにするか・・・これが毎回試行錯誤している部分になります。 また、今回ブラッシュアップした一番大きな部分が販売計画の策定の頁になります。 これは、以前は、販売分析と販売計画は別科目のような形で教えていたこともあったのですが、自分自身どうにも納得していませんでした(・・・とはいうものの、書籍等を見ても皆同じような形で教えていました)。 それを今回は、教えた販売分析の手法を取り入れながら、かつ、前段で行う財務分析と連動させる形で教えることはできないか・・・と思い立ち、ブラッシュアップした次第です。 こうした部分が上手く伝わっている旨のコメントをいただくと、大変嬉しい気持ちになります。

今回の講義は、現場を離れた座学ですので、中々実感が湧かずに理解しにくい部分もあったかと思います。 まずは、こういうものと「知識」として頭に入れておき、最後の机上実習で、さらには派遣元に帰った後には現場で「知識」の再確認をしていただければと思っています。 テキスト片手でも良いではないですか。 「知識」を一つひとつ実践することにより、「知識」は大変役に立つ道具に形を変えていきます。 研修はそうしたことの第一歩と捉えていただき、これからどんどん研鑽を深めていただけることを期待しています。 成長した皆さんにまたお会いできるのを楽しみにしています^^

 

P.S. 東大和は多摩湖があることもあり、都心の気温よりはぐっと冷え込むと思います。 季節の変わり目、また、疲労も溜まってきますので、お体にお気をつけて残りの研修生活をお過ごしくださいませ。