改善、カイゼン、kaizen ・・・ 「改善」 は、世界に誇るべき日本のお家芸。 ですから、会社の中では誰もが 「改善」 という言葉を耳にし、日本中の多くの会社員が 「改善」 に取り組んだことがあるかと思います。

しかし、安易に改善を始めると、、、

改善は基本的に、今の仕事を変えていくという精神的な負荷が、通常業務に加えて改善業務を行うという肉体的な負荷が掛かります。 ・・・どれだけ苦労をしても 相応の実りがあれば良いのですが、、、上手く行かなかったときにはそれまでの様々な苦労がドッと押し寄せてきます。

すると、もう改善に取り組もうとは思わなくなります。

やり方が悪かった、時期が悪かった、意思統一ができてなかったなどなど、上手くいかなかった原因を共有して 「もう 1回頑張ろう!」 ・・・ いわゆる 「泣きの一回」 ならば通用するでしょうが、また同じ過ちを繰り返したら、、、

もう二度と改善に取り組もうとは思わず、仮に 3回目の改善に取り組もうと呼びかけた時には、抵抗勢力となって邪魔をする人も出てくる・・・なんて状態がよく見られます。 (そうした状態になってから支援に呼ばれることが多いもので・苦笑)

改善は、上手くいけば素晴らしい成果につながりますが、上手くいかなかった時には将来に大きなダメージを残す 「諸刃の剣」 ・・・安易に使えば痛い目を見る危険な武器なのです。

ですから、まずは失敗の少ないであろう難易度の低い取り組みから始める、しっかりとした計画を立てる、社内の共有を確実に行う、リーダーが不退転の決意を示すなどなど、改善活動を失敗で終わらせないための工夫が必要不可欠なのです。

特に、以前の取り組みが失敗に終わったという場合には、、、くれぐれも慎重に 2回目の改善に取り組まれてくださいね。