昨日 今日と、中小企業診断士養成過程で 研修のお仕事でした。 内容としては、企業の診断プロセスが書かれたケースを読み進み、思考法を意識しながら設問を解き進み、グループディスカッションを通して今後の方向性を導き出すというもの。

成長した研修生にとって、ケース自体はそれほど難解なものではありませんが 、、、時間と情報が限られていること、つまり、「制約条件の中で いかに一定レベルのアウトプットを出すか」 が大きな課題となっている演習です。

そこで思ったこと。

時間をゆったりと取り、じっくり考えながら解き進める研修であれば、ほとんどの人は一定レベルのアウトプットを出すことができます。 しかし、中小企業診断士にとって、時間・情報が十分にある中でアウトプットを出すことにはあまり価値はありません。 時間・情報が少ない中でもアウトプットが出せるからこそ、プロフェッショナルとしての価値があるのです。

それを正しく認識できた方は、数ヶ月後に求められる姿と現状とのギャップを感じ取り、そのギャップを埋めるべく、意識や行動の改善を試みることでしょう。

「 時間がない中でアウトプットを出さなければならない」 ということを言い換えると、「短時間でアウトプットを出すことによって 社長の経営判断が早くできる」、さらには、「チャンスを掴みやすくなる ・ リスクを減らすことができる」 ということにもつながります。 つまり、中小企業診断士が時間をかけずに一定レベルのアウトプットを出すということは、中小企業の大きな力にもなるのです。

こうしたことも考えながら、残りの研修生活をお過ごしいただければと思います。

ブログを見ていただいた研修生に向けて、こっそりメッセージでした。