ここ黒石は、青森県内有数の豪雪地 ・・・ 当時は、除雪など入らなかったため、冬になると外に出歩くこともままなりません。 そこで、各商家や旅籠 ・ 造り酒屋などの軒先を屋根で連ねることで人々の往来ができるように と考案されたのが 「こみせ」 ・・・現在でいうところのアーケードの原型が藩政時代より続いています。

(2013年5月7日の写真です)

さて、経営改善につながるお話を1つ。

この地域には、青森県内至る所で見かける人気の銘柄を扱う造り酒屋があります。 一方で、地元では有名だけれども県内どこにでもあるというわけではなく、青森市内では代表的な銘柄を見かける程度の造り酒屋があります。 言うなれば、前者はメジャー、後者はマイナーというところでしょうか。

しかし、私は、このマイナーな造り酒屋が好きなのです。

メジャーな造り酒屋は、入ってもゆっくり選べないというのか、少し緊張感を感じてしまう雰囲気。 一方で、マイナーな作り酒屋は、若女将とおぼしき店長さんが、程良い距離感で選ぶのを見守り、時には話しかけ、試飲を勧め、時間のありそうな観光客には倉の中を見せてくれるなど、いつも温かく迎えてくれます。

個人的な印象ですが、前者は職人、後者は商人というところでしょうか。

確かに、前者のお酒は美味しいんですけどね、、、こみせに来ると、気持ち的に入りやすい後者のお店を訪れ、心地よい接客を受けて、普段目にすることのない珍しい逸品を買って帰ります♪

接客の大切さに、改めて気付かせてくれるお店です。