会社案内にありますように、私は平成17年11月1日に起業しました。 明日でちょうど6年・・・今日は創業日イブになります。

中小企業診断士の資格は、会計士のような「補」や医師のような「研修」というように、教えてもらったり経験を積んだりという制度がありません。 資格を持てばその時点で中小企業診断士であり、「先生」と呼ばれる存在になります。

簡単に言えば、1年目の先生でも10年目の先生でも同じ「先生」なのです。 腕の良い先生なのかそうでもない先生なのか・・・評価として自身に跳ね返ってくる厳しいプロの世界といえます。 まだ経験が浅いので分かりません・・・そんなことは間違っても言えない世界なのです(・・・言っても良いですが、どのように跳ね返ってくるかは身をもって体験してみてください・笑)。

ですから、日々研鑽を深めていかなければなりませんが、「先生」というものは、誰かに気軽に教えてもらえるような立場ではないということも理解しておかなければなりません。

私は、中小企業診断士養成課程で教えることもあります。 そこでは、研修生に対してそれこそ手とり足とり教えますが、卒業後は一人の中小企業診断士として接するようにしています。 請われれば助言することもありますが、こちらから進んで助言することはまずありません。 それは、「先生」に対して進んで助言するなどおこがましいと考えているからです(・・・嫌みで言ってるわけではありません)。

最近感じることは、分かりません、できません、(調べもせずに)教えてください・・・こうした言葉を平気で使う若手の中小企業診断士が増えたように感じています。 たしかに、企業内診断士もいれば、就職活動の一環で取得するような人もいるでしょう。 時代の流れ、ジェネレーションギャップもあるのかもしれません。 しかしながら、中小企業診断士を名乗る以上は皆「先生」という世間(経営者)の目は変わっていません。

特に、独立される方にはこうした自覚を強く持っていただき、あらゆる機会で自ら学ぶ努力をしていただきたいと思っております。

自身の6年を振り返り、徒然なるままに・・・失礼いたしました。