アパレル業界では、この数シーズン、ニットがトレンドになっています。

しかしながら、そろそろ 「ざっくり編み(ローゲージ)」 に飽きてきたのか、今年は某量販ブランドが ミドルゲージを主軸に打ち出すなど、そろそろトレンドの変わり目が見え隠れしています。

小売の立場でいえば、こうやって大手の打ち出しや市場の反応を見ながら 品揃えを検討していけば良いのですが、製造の立場でいえばそうもいきません。

知らない人も多いかもしれませんが、、、ニット製品は、ゲージによって編む機械(針) が違うため、多くの場合、機械を持っているか持っていないかで 対応の可否が決まってしまうのです。 たとえニットのトレンドが続いたとしても、ゲージのトレンドが変われば 売上の騰落も大きく出てきてしまいます。

例えば、ローゲージが突然トレンドになったとき、多くのメーカーではローゲージ機を持っていなかったため、需要は多くありましたが供給が間に合わないという状態が続きました (・・・逆に、千載一遇の好機を掴んだメーカーさんもいました)。

ニット産業はつくづく難しい業種ですが、トレンドの波に上手く乗られるメーカーさんが多くあることを願っています。