実は、メモのとり方の 「守」 と 「破」 は、小中高の板書で身に付けることができる能力ですので、、、学生時代にどれだけコツコツと取り組んできたかが、知らず知らず 社会人になって生きてきます。 子供の頃のしつけと同じようなものでしょうね。

ちなみに、聞いた内容を全て書く(守) なんて面倒なことはせず、録音すれば良いと言う人がいますが、私は録音を推奨していません。

なぜなら、インタビューでは、得られた情報を基にして次の質問につなげていくため、その場のメモが不十分だと インタビューも不十分なものになってしまうからです。 また、発言と共に その時の表情や視線、身ぶり手振りや雰囲気など、非言語の情報もメモしますので、録音機器に頼ると総合的な情報収集ができなくなってしまいます。

もっとも、労を惜しむことを考える前に 自身の能力を上げることを考えるべき、、、という古いタイプの人間だからというのが一番の理由かもしれませんが・・・(笑)

近年は、学校や研修などでも、板書をしない・させない(板書は無駄な作業だからとプリントを配る) 風潮がありますが、ますますメモをとらない(とれない) 若者が増えていくのだろうな、、、と感じています。

先を急ぎ過ぎると、後になって何倍も苦労することになるかもしれません。 急がば回れ、、、守破離 と段階を追って進める方が、早く確実に成果につながるのかなと思っています。

(おわり)