黒田官兵衛の主君に、小寺政職という人がいます。 

多くの家臣を束ねる主君でありながら、決断できない、決断したはずなのに家臣の甘言により安易に覆す、その上プライドだけは高いなど、主君としての情けなさが際立っていましたが (→ そうした印象は、片岡鶴太郎さんの好演によるところも大きいですが・笑)、、、最後は 甘言をしていた家臣団にまでも逃げられ、城を追われ一人落ち延びるという末路をたどります。

ドラマを見ていて感じたこと、、、そんな社長がいたな・・・。

その社長は、正に決断できず、決断したはずなのに安易に覆し、それなのにプライドだけは高く、最後は一人逃げて落ち延びるのですが、、、決定的に違ったのは、その会社では 社員が最後まで社長を支えようとしたこと。 実際のところ、社長が逃げ出した後の諸々の手続きを社員だけで行うなど、突然職を失ったにも関わらず 最後まで会社のために尽力する素晴らしい社員たちでした。

私は愛想を尽かしたのもありますが、本当にギリギリの瀬戸際の状態、支援にかかる経費削減のためこの会社を離れることになりましたが、どうしたらこの会社が生き残れるのか水面下では奔走。 社員も金融機関も私も、この会社を残すために 社長に厳しい意見を言い続けてきましたが、、、その結果が、社長だけが財産を保全して逃げるというてん末。 ドラマでも、金目の物をかき集めて逃げましたが、情けない主君の最後は 古来より変わらないのだな・・・と笑ってしまいました。

情けない社長に仕える社員ほど 浮かばれないことはありません。 皆さまの会社はいかがですか? 会社倒産の危機にあるときに、社員は最後まで一緒に戦ってくれますか? まさか、社長が一人逃げ出すという会社ではありませんよね??