【なし崩し】 物事を少しずつ変えていくこと、徐々に変えていってそのまま始末してしまうこと、などの意味の表現。 元々は借金を少しずつ返済すること、徐々に済すことを意味した。 転じて、徐々に進捗している勢いのままに物事を進めきってしまおうとする様子などを指すことが多い。 (実用日本語表現辞典より)

本来は、物事が徐々に進展する様を表す 「良い意味」 で使われるのですが、、、

実際には、徐々に都合良く変えられた、約束がうやむやにされた といった時に 「悪い意味」 で使われることが多いかなと思っています。 例えば、ルールがあるのに なし崩し的に守られなくなった・・・といった風に。

今のところ、そうした使い方は誤用とされていますが、言葉の意味は時代とともに変わるもの、、、そのうち定義も変わるかもしれないですね。

さて、緊急事態宣言の解除が危ぶまれていますが(既定路線?)、、、そうしたことは明言しないまま、政府は経団連に 「5/7・8も休暇とし、5/10まで連休とする」 よう要請したとの報を聞き、「なし崩し!!」 ・・・と思ってしまいました(誤用ですが・笑)

そういえば、数日前から、総理や政府が繰り返していた 「最低 7割、極力 8割」 との言い回しが影を潜め、「8割達成!」 としか言わなくなりましたね。 ・・・これは、正しい意味で 「なし崩し」 と言えるでしょう(笑)