本日は、東京ビッグサイトで開催されている 「ファッションワールド東京 2017秋」 に行ってきました。 今回の一番の来場目的は、セミナーの受講です^^

ファッションワールド東京2017秋

実は、気になりつつも 中々縁のなかった 「AI(人工知能)」 に関するセミナーが開催されると知り、急きょ行くことにしたのでした。 演題は、「AI でファッションビジネスはどう変わるか」 ~ 受講して感じたことをいくつかご紹介します^^

アパレル業界の AI活用について、現状では、一部大手アパレルが実証実験をしているような段階ですので、本格導入はもう少し先のような感じもしますが、、、この 1-2年の進展度合いを考えると、思っている以上に早く、いや、ある時点を境に 一気に現場に入り込んで来るかもしれないな ・・・と感じました。

例えば、個々にひもづく情報を基に、一人ひとりの考え方や嗜好、行動などを解析した AIのことを 「パーソナルAI」 と呼びますが、、、2年前は 約3.9万人分だったのが 今現在では 500万人分を超えたのだとか。 つまり、500万人の多様な嗜好や行動特性を AIが理解していることから、そうした情報を基に、AIが売れ筋を予測して発注を行ったり、AIがシーズンエンドの残在庫を見据えて適切なマークダウンを指示したり ・・・なんてことが可能になってくるのです。 (しかも、パーソナルAI はネズミ算的に増えていくため、精度はドンドン上がっていきます)

そうなると、MDの仕事の半分は、店舗MD になると仕事の大部分は 必要なくなりますね。 以前、AIの登場により、人の仕事の多くが奪われると話題になりましたが、アパレルも職種によってはそうなるのだろうな・・・ということを実感しました。

また、「AIを用いて、お客様の嗜好や行動特性に合わせた DMを作成する」 という販売促進に関する実証実験を行ったところ、、、通常の DMに比べて、来店率159%、購入単価142%、売上225%という上々な成果につながったとのことでした。 ・・・こうした成果を見てしまうと、仕事のやり方が根本的に変わっていくことが予想されますね。

1990年代後半、POSの導入により革新的にビジネスモデルが変化したアパレル業界ですが、、、「POSデータの分析なんて古い古い、今は AI(人工知能) による MDの最適化でしょ」 ・・・なんて口にする日が すぐそこまで来ているかもしれません。 ・・・頑張ってついていかねば^^ノ