今までよく頑張ってきたと思いますが、残念ながら破産手続きに入るそうですね。

かつては、仙台駅前、商店街の一角を占める好立地で賑わっていた時代もありましたが、、、駅並びのアエル、パルコ、エスパルが再開発に乗り出してからは人の流れも大きく変わり、駅前を渡る人が一気にいなくなりました。 離れ小島のような一角となってしまい、相当厳しかったことでしょう・・・。

地方の百貨店はどこも厳しいとはいいますが、例えば、青森店(仙台店とは別法人) などの経営が傾いたとしても、地域的な事情で破産させられないでしょうから、金融機関(みち銀) が何としてでも続けさせるでしょうが、、、仙台のような中核都市では 競争原理が優先されてしまいますね・・・。

さて、百貨店の破産で痛手を被るのは、納入する事業者です。 破産となれば、売掛金の回収はもとより、在庫があるんだから返品して欲しいと言っても戻ってはこず、納入前の百貨店オリジナル商品等は 転売もままならないため廃棄せざるを得なくなります。 つまり、現時点で入金されていない取引については、存在そのものがなくなる(丸損) と思った方が良いでしょう。

また、テナントとして入っている事業者は、新たな場所を探すのか閉店するのか対応を迫られます。 新たな場所は頑張って探すとしても、多くの場合、新店の内装費や敷金・保証金などまとまった資金を用意できるかといった資金繰りの壁が立ちふさがります。 また、SCなど敷金・保証金を納める契約の場合は、一般的な債権と一緒にされてしまい 全く返ってこない可能性もあります。

大手であっても会社がなくなってしまうような時代ですから、やはりこうした事態を想定しながら取引していかなければなりませんね。