12月10日・11日 岐阜市にて、「事業計画の策定方法」 を学ぶ研修を行いました。

今回は、7月に講義・机上実習で学んだことを活かして、インターバル期間中に実際の事業者さんの事業計画を策定し、その成果発表と意見交換を行うことで、実践的なノウハウを学びながら事業計画書をブラッシュアップするという内容でした。 ご参加いただきました岐阜県内の商工会議所職員の皆さま、2日間に渡り大変おつかれ様でした。

さて、7月の研修で繰り返し伝えたこと。  事業計画書は、数字遊び的に作ったものや補助金申請のためのものではなく、今後数年間の事業者の 「拠り所」 となるもの。 ・・・そうしたことを意識して作られたもの、意識はしたけれど理解が不十分なため 結果としてそうならなかったもの、明らかにそうした意識もなく 事業者にとって何の役に立たないもの、、、様々な事業計画書を見た 2日間でした。

そうした現状を事前に知らされていたことから、研修冒頭、支援者としての姿勢(意識)、商工会議所に求められている役割(置かれている立場) について厳しい言葉を投げかけることになりました。 ・・・こうした時によく聞くのが、「こんな難しいことが支援に必要あるのか?」 「こんな難しいことは専門家がやることではないのか?」 ・・・という一部受講者からの反論。 喧嘩する気はないので、そうした声は受け流すことにしているのですが、、、本音で返答すれば、「それはあなたがやらない・努力しないことへの言い訳(正当化)」 ですよね?

多くの研修では 時間の関係もあり、少ない情報量で、十分に検討する時間も与えられず、グループで事業計画を策定する という形を取らざるを得ませんが、、、今回の研修は、十分な時間(3-4ヶ月) を掛けて、実際の事業者さんから情報を得ながら、一人ひとりが事業計画を策定する という形を取りましたので、「時間がない」 「情報が足りない」 「グループ内で意見が合わない」 という集合研修特有の問題は起きません。

唯一、「難しい」 ということに関して、、、今回、事業計画書として及第点が与えられる(ブラッシュアップは必要ですが) 受講者は 2名だけでしたが、それを作成した 1人は、まだ基礎1 も受講していない入所歴の浅い業務支援員。 ・・・そうしたことを踏まえて、自身の作成したものとのレベル感を比較していただきたいと思います。 支援に必要な知識も経験も(もっといえば社会経験も) 乏しい業務支援員であっても、学んだことを一つひとつ丁寧に実践し、時間を掛けて作成すれば及第点が取れる内容になる、、、「事業計画書の作成が難しい」 ということは否定しませんが、意欲的に取り組めばできる程度の難易度なのです。

彼よりも経験があるのにレベルが低い内容なのはなぜか? ・・・そうした現実は、真っ直ぐに受け止めていただきたいと思っています。 (実は、多くの研修でこうした逆転現象が起きています)

2日目冒頭、視察に見えられた県からのコメント、、、現在の商工会議所事業への評価・要望と今後待ち受けていることについて 2点ほどお話しがありましたね。 ややもすると聞き流してしまうくらいさらっと言われましたが、私は、商工会議所が置かれている現状や求められていることを 厳しく突きつけられたように感じました。

この研修を通して、全員が意識を変えていただけたと信じていますが、、、そうであれば この先もご縁が続くことでしょう。 またいつかお会いできるときを楽しみに、更なる成長を期待しております。