昨日の続きです。

依頼先候補として、メールの内容とホームページ、口コミ情報などをもとに2社に絞り込み、メールにて見積もり依頼をしました。

まず1社目・・・こちらは、ネットでの見積もりは荷物量も大まかにしか分からず不正確なため、具体的に情報を教えていただきたいとのメールがありました。 丁寧な会社との印象の反面、質問が8項目にも渡り、しかも、荷物の種類、大きさ、個数なども詳細に記さなければならず少々厄介。 そこで、訪問見積もりができないか、また、プラン等相談したいのでお電話いただけるようメールしました。

それに対して、「この条件では電話での見積もりになるので、電話で返答してください」 との返信メールのみ。 この応対は何??? と疑問に思いましたが、こちらから電話したところ 「だから~、電話での見積もりになると書きましたよね!!」 ・・・と、とてもキツイ口調。 この時点でここに頼むつもりはなかったので、不快な気分のまま早々に電話を切りました・・・いえ、正確には、捨て台詞とともにガチャっと切られました(苦笑)

次に2社目・・・こちらにもお電話いただけるようメールしていましたが、1社目とは違い 「○時頃お電話させていただきます」 との返信メール・・・その時間にお電話をいただきました。 こちらにも訪問見積もりできないか確認したところ、「大体の所で良いので、口頭で教えていただけないか」 と丁重なお申し出。 1社目の状況(荷物の種類・大きさ・個数などを全て言わなければならない) を伝えて、片づけ途中の現状それは難しいと話したところ、少しの沈黙・・・「プロなので、ポイントだけ聞かせていただければ判断できる」 との返答でした。 10分ほど荷物の情報をやり取りし、見積もりを出していただくことができました (当日追加料金なしの確定見積もりです)。

両社の違いは明らかですが、2つの点で大きな差があるように感じました。

1つ目は、プロとしての自覚です。 プロならば、相応の経験やノウハウがあるはずです。 広さを聞けば、大体の段ボール数は見積もれるはずですし、そこに特殊な家財を足していくだけで、作業時間(必要な人員の数) やトラックの大きさは計算できるはず・・・2社目の応対の仕方そのものです。 少し意地の悪い見方かもしれませんが、1社目は、依頼者に荷物の内容を正確に申告させることにより、その後に起きるトラブルを回避(荷物の内容が違うことに由来するトラブルは全て依頼者の責任・・・例えば、荷物が積めなかった、予想以上に時間がかかった場合に追加請求するなど) しているようにも見えてしまいます。

2つ目は、サービス業としての自覚です。 サービス業は、お客様にサービスを提供し、満足していただくことによってお金をいただくものです。 しかし、どんなに専門性の高いサービスであっても、そこに 「接客」 という意識と行動がなければ多くの場合満足は得られません。 たとえ満足いただける 「接客サービス」 を提供するとまで考えなくとも、最低限人としての礼儀であったり、少しでも丁寧に受け答えしようという意識は必要不可欠と考えます。 1社目は、残念ですが礼を欠いたレベルの応対でした。

最終的に、1社目は問題外、2社目は3月の繁忙期は荷物の梱包作業が受けられないとのことで、また別の業者を探すことになりました。 ここで、2社目の企業より 「お力になれずに申し訳ありません」 との謝りのメールが・・・こうした応対をされると、また機会があればすぐに候補に挙がりますし、周りで誰かが引越すると聞けばお勧めすることでしょう。 1社目は言わずもがなです(笑)

受注につながらなかったという点では両社負けを意味しますが、負けた上に未来の可能性を閉ざす企業と、負けても未来に可能性をつなげる企業・・・この差は大きいですね。