経営者の皆さまは、社員に、将来どのような仕事をしていきたいのか、目標や夢を聞いたことはありますか?

もしも、「分からない」 という答えが返ってきたときは、少し注意が必要かもしれません。 その答えには、もしかすると、夢を持てるような会社ではない、どうせここでは実現できない ・・・という想いが込められているかもしれません。

どのような夢を持つかは本人の自由ですが、、、少なくとも、仕事の巾を広げることができたり、厳しさの中にも充実感を抱くことができたり、仕事振りを正しく評価されたり、そうした夢を持つための環境を整えることは 経営者にしかできない仕事です。

その一方で、「社長になりたい」 「店長として店を仕切りたい」 などという頼もしい答えが返ってくる会社もありますが、、、実はこれも 少し注意が必要かもしれません。

その答えには、もしかすると、社長や店長の表面的な部分(カッコイイ部分) しか見ようとしておらず、責任の重い大変な仕事や その役職に就くまでの下積み時代には目を向けていないという裏返しかもしれません。 大きな夢を語る人ほど、「地道な」 「丁寧な」 とは無縁の仕事振りだったりすることがありますが、それは、夢とするポジションに就くには どのような能力や経験が求められるのかを正しく伝えていないという裏返し、、、そうしたことを正しく教えるのは、経営者にしかできない仕事です。

支援先の社員を見たり、話したりしていると、その会社の経営者が どのように社員を育てているのか、節々に感じることができます。

社員は経営者の 「映し鏡」 ・・・ 経営者の皆さまにとって、社員の言動を見て感じ取ることが 日々行うことのできる一番のコンサルティングかもしれません。