新型コロナの感染が広がるにつれ、連日様々な数字が飛び交っています。 数字を用いることで、より具体的に正しい状況が伝わる良い面はありますが、事実誤認させることも・・・。

例えば、新型コロナの致死率 2.3%、、、これは、検査が進んでいない状況での瞬間値のため、(検査が進めば分母が大幅に増えるため) 実際の致死率は大きく変わってくることに留意する必要があります。

また、それは全体値(平均値) を意味しているため、地域別、年代別、状態別等に分けて調べてみると、カテゴリー別に大きくバラツキが出てくるため(20代が 0.2%に対して 70代は 8.0%など)、全体値(平均値) だけを取り上げることにあまり意味がないことにも留意する必要があります。

例えば、「日本の感染者が 1000人を超えた!」 との報道が散見されましたが、、、その内 710人は クルーズ船とチャーター機帰国者であるため、日本で蔓延しているかの誤認を与える数字の使い方ともいえます。

例えば、「マスクを月 6億枚に増産!」 といっても、元々月 4億枚からすれば 増産分は月 2億枚、、、1億人に配れば 1人に月 2枚配布で終了のため、充足するには程遠い数字であることが分かります。

例えば、「感染者の内 2割が他者にうつし、8割はうつさない」 と発表がありましたが、、、行動特性や環境要因により結果的にそうなっている可能性もあるなど 理由は分かっていないようで、、、もしも、感染者 10人が別々のライブハウスに行ったら、感染が広まるのは 2箇所だけで済むとはいえない ということのようです。

数字を出すと説得力があり、絶対的に正しいことのようにも見えてしまいますが、、、恣意的に使われることも多いため、冷静な判断が必要なことにご注意を。