長年支援をしている一つの楽しみは、その後どうなったのかを見ることができること。 ・・・一生懸命頑張っていた事業者が、安定的に経営できるようになっていたり、新しい従業員やブランドを増やして新たな事業展開をしていたり、、、何とも言えない喜びがありますね^^

その一方で、、、ということも多くあるもので・・・。

前回のコラムの事業承継の支援に絡めていうと、例えば、親子喧嘩が絶えない小規模な会社、、、対外的にもご子息が後継者で、でも、口ばかりで商売のことを分かっていなくて、だから親父さんも任せられないんだよな・・・と言われてしまうような事業承継が上手く進んでいない会社。

それでも、ご子息は若くて意欲があって、今の時代の感性が分かっていて、、、だから もっと突き進めば良いのに、少し反対されると文句と陰口ばかり。 その内に出てくる言葉が、「親父が死んだらやりたいようにやるから」 との逃げ口上。 こうなっては、ご子息の肩を持てないばかりか支援終了となってしまいます・・・。

では、実際に親父さんが現場に出られなくなったりお亡くなったりになったりで、経営権がご子息の手に渡るとどうなるか??

正面から向き合うことなく、衝突を避けるようにして逃げてきた数年間を経てしまうと、当時のアグレッシブさや勢いは別人のように影をひそめ、、、奇しくも経営者と会社はシンクロするもので、そうした会社はみるみる傾いていきます^^;

得たものは経営権、失ったものは・・・ あまりに大きく 取り返しのつかないものを失くした後継者を 私は数人見てきています。 皆さまもそうならないよう・・・。