「うちは消費税取ってないから!」 ・・・ こんなことを言う事業者さんを支援することがあります。 そうした人には、「その分 利益が減るので大変でしょ?」 と尋ねるのですが、、、多くはきょとんとした顔に^^;

販売時に消費税を取らなかったからといって 消費税が不要になるわけではない ・・・ということが分かっていないのですよね。  どんな販売の仕方をしようとも、非課税や免税等の場合以外、すべからく消費税は掛かってしまうのです。

例えば、10,000円の商品を販売する際には、本来、別途消費税 800円を頂いて 10,800円でお会計する必要がありますが、、、「消費税いらないよ!」 と言って 10,000円でお会計したとします。 すると、これは 「内税で販売した」 と判断され、本体 9,260円・消費税 740円 (※計算の仕方 = 10,000 ×(8÷108)≒ 740円) で販売したことになります。

つまり、「消費税いらないよ」 ではなく、「消費税込みで 10,000円で良いよ」 が正しい言い方になります。

ですから、課税事業者であれば、740円が申告するべき消費税になるし(※仕入時に支払った消費税 240円とすると、500円申告・納付することになります)、、、免税事業者であれば、申告・納付は不要ですが 単純に利益が 800円減ることになります。

ちなみに、消費税が導入され、2回引き上げがありましたが、課税事業者なのに未だに価格据え置きで 消費税を取らない事業者もいますが、、、

例えば、消費税導入前に 500円で販売していた商品は、1個販売するごとに、消費税率 3%で 14円、5%で 23円、8%で 37円、10%で 45円 ・・・と、税率が引き上げられる度に自社の負担が増していくことになります。

こうしたことを理解した上でやっているなら(利益を減らしても事業継続できるなら) 良いのですが、経営状態が思わしくないのにこうしたことをしている事業者さんが多いのも正直なところです><; (だから経営状態が悪くなるのか。。。)

消費税は、国の制度として掛かってしまうもの ・・・消費税導入時と違って、今は ほとんどの人がそうした認識になっているのですから、消費税分は別途で頂くようにしましょう!  今、急にそうするのも と思われるなら、消費税率 10%に引き上げる時が絶好のタイミングですので、この機会を逃さないようにしましょうね^^