2019年4月1日より、年次有給休暇の取得が義務化されます。 これは、年 10日以上の有休が与えられている労働者について、年 5日は必ず取得させるよう 使用者に義務付けるもの (※労働基準法に規定されます)。

私が会社員時代を振り返れば、年20日の有休の内、取得できるのは頑張っても 8-10日だったので、毎年10日以上は捨てていくことに、、、しかも、多くは病院に行く時や、「もう無理!」 とダウンした時にしか使えない感じでしたし、具合が悪く 2時間早退するのを 「有休」 と称していたり・・・^^;

似た境遇の方も多いと思いますが、有休制度にやっとメスが入った状況ですね。

ただ、労働者側からすれば、5日分しか義務化されないのはおかしな話で、当然の権利なのだから 100%消化であるべき(消化できないなら会社が買い取るべき) と思うのですよねぇ。 一方で、経営者からすれば、特に取得率の低い業種などは、「100%消化なんてされたら たまったもんじゃない!」 というのが正直なところでしょう。

・・・この辺りの “とりあえずの落としどころ” が 5日取得の義務化なのでしょうね。 ただこれも、働き方改革 や ブラック企業根絶の風潮 からすれば一時的なもので、今後、もっと労働者側の意向に沿う制度になっていくことでしょう。

経営者としては、そうした流れに上手く対応できないと、人手不足や有能な社員の流出を招いたり 労基署に入られたり・・・といったことに直結しますので、、、今の内に対応を検討していただければと思っています。