(つづき)

そもそも、消費税の納税額は、「販売の際に受け取った消費税」 から 「仕入等の際に支払った消費税」 を差し引いた金額となります。 簡単な例でいうと、「300円+消費税 24円」 で仕入れた商品を 「1,000円+消費税 80円」 で販売したとすると、納税額は、80円-24円=56円 となります。

それでは、税率の違いで損するかどうか分かりやすくするために、(実際にはあり得ないですが)こんな例を見ていきたいと思います。

「1,000円+消費税 100円(税率 10%)」 で仕入れた商品を 「1,000円+消費税 80円(税率 8%)」 で販売したとします。 ・・・1,100円で仕入れて 1,080円で売るので 20円店が損することになるのか??  いえいえ、80円-100円=△20円となるので、納め過ぎている 20円は国から返してもらえることになります。

だから、「店が負担しないといけない」 とか 「差額分は値上げしないと・・・」 なんていうのは全くもって意味不明^^; ・・・消費税というものは、あくまで預かったもの・預けたものであって、販売・仕入等の税率の違いで誰かが損(得) するというものではないことは理解しておきたいところですね^^

ちなみに、収益の面で損(得) することはありませんが、、、還付される分の金額は、申告後の入金までは事業者が負担することになるため、資金繰りの面では少し負担が増えることになるので注意が必要ですね。

(つづく)

~ 右下のカテゴリー一覧に 【18-消費税】 を作りました ~