コロナ、円安、原価高騰、最低賃金上昇など、この数年で経営環境は劇的に、しかも厳しい方向に変化しています。 支援をしていると、これまでの延長線上の取組ではどうにもならない、別の方向に大きく舵を切らなければ 早晩事業は成り立たないだろう・・・そんな会社が急激に増えています。
そうした時に、新しい方向性を見出してそこに注力、あるいは、その方向にシフトしていくための準備を進めていくことになりますが、、、残念ながら、多くの会社は「上手くいかない」と思った方がいいかなというのが、20年もの間、支援者として携わって感じることです。
「新たな取組」が上手くいく条件は、危機感を強く持っていること。 ・・・新たな取組が成功しなければ(経営環境に合わせて変わっていかなければ)会社は立ち行かなくなるとの強い危機感、必ず成功させるとの不退転の決意があること。
「新たな取組」では、全く経験のないことやすぐに理解できないことに対して、一つひとつ理解を進めながら勉強しながら、あるいは、手探りで取り組んでいくことになるため、よほどの「強い意志」がなければ続きません。 この辺り、経営者にどれほどの意志と覚悟があるかに掛かっています。
・・・経験則として、この部分で多くが脱落します^^;
おおよそ、最初は見事な決意表明をするのですが、徐々に「変わらない」方向に持っていくようになります。 面白いもので、「変わらなければ!」と思って「新たな取組」を始めた経営者自身が、実は一番の抵抗勢力となるのですよね^^;
ある時、「当社で初めての事業のため、理論的なことから一から学びながらやっていきたい」との要請で支援を始めたのですが、、、3回目の支援で、経営者から「そんな理論なんかどうでもいいんだよ!」と怒鳴られ空中分解^^; 実のところ、プロジェクトに参加した社員は理解しているのですが、経営者だけが「新たな考え方」を理解できずイライラが募る状態・・・その当てつけに、たびたび持論の演説を始めて支援を遮る(邪魔をする)状況だったので、私としても「それなら、ご自身の経験に頼ってやってください」と見限ったのがホントのところ^^;
・・・このように、自分に自信がある、自尊心が高過ぎる経営者も、基本的に「新たな取組」は上手くいきません。 「新たな取組」は、これまでの延長線上にはないため 過去の経験に基づいた自信や自尊心は通用しない、、、そうしたことを理解して 一から学ぶことができるかどうかに掛かっています。 (⇒ これが、特にミドル・シニアの男性経営者には非常に難しいことのようです^^;)
「新たな取組」が上手くいく条件というのは、「精神論」のような感じですが、そうしたことがほぼ全てといっても過言ではありません。 ・・・こうした取組姿勢を持ち続けられれば、分からないことでも理解しようと頑張るし、上手くできなくても何度もチャレンジするし、成功するために必要な行動が自然と取れるようになっていくものです。
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前回のコラムに少し書いた支援先の経営者は、経営環境の変化から主力事業が急激に減少・・・「これが戻ることはない」と現実から目を背けずに状況を認識、、、それでも、「会社を潰してはならない!」と強い決意と意志を持って「新たな取組」を進めています。
・・・だから、助言に対して素直に耳を傾けるし、もっと良くしようと何度もブラッシュアップするし、「忙しい」などと言わずに 私からの課題に取り組んでいます。 そうした結果、「新たな業界」への進出の足掛かりができるまでになっていきました。(⇒ 実は、3つ目の「新たな業界」への進出です^^)
「新たな取組」が必要と感じた時には、まずは 経営者自身にどれほどの意志と覚悟があるのか、問いかけていただければと思っています。


