昨日、FMを聴いていると、繰り返し次のようなニュースが流れていました。

それは、厚生労働省が実施した意識調査で 「高齢者だと思う年齢」 を尋ねたところ、「70歳以上」 との回答が最も多く 41.1%にも上っていた というもの。

ちなみに、「75歳以上」 との回答が16.0%、「80歳以上」 との回答が 4.6%とのことで、足し合わせると 6割以上が 「70歳以上」 としていることが分かります。 世界保健機関(WHO) の定義では、高齢者は 65歳以上とされていますが、アクティブシニアが脚光を浴びている日本では さもありなんという結果となっています。

さて、先日、高齢社会に向けての講演を聴きに行ったのですが、講師である某大学の理事長先生がこんなことを言っていました。

それは、高齢社会を輝けるものにするには、最低限のお金と心身の健康が必要不可欠、、、若いころから頑張って仕事をして、貯金をして、家を建て、子供を自立させ、奥さんは食生活に気を遣い、そうして過ごしてきた結果が今の元気なシニア層を創っている。

しかしながら、今の時代は、親が自活できない大きな子供をいつまでも養い、インスタント食品ばかりの飽食の時代を過ごし、ちょっと何かあると心が風邪を引くなんてことになっている。 ・・・その結果は、、、そこまで言及されませんでしたが、押して知るべしということなのでしょうね(苦笑)

そう考えると、アクティブシニアなんて呼べるのは、現在 70歳前後以上の人たちだけで、年齢が下がるにつれて、アクティブさも輝きも失われた世代に変わっていくのかもしれないですね・・・。

いつまでも高齢者向けビジネスが成功するわけではない(近いうちに 大きな方向転換を強いられる)、、、そんなマクロ環境の変化を懸念した 1日でした。