企業支援をしていると、よくそういったことを聞かれます。

そうしたとき、私は、「物凄く厳しいです」 とはっきり伝えることにしています、、、付け加えれば、「良化する気配さえもない」 と・・・。

この 10年、トレンドはベーシックに偏り、商品の品質は向上しているとなれば、3年前に買ったものでも十分に使えます。 そして、消費税は 8%に上がり(10%への増税もちらつき)、所得が増える見込みはなく(寧ろ減っており)、将来不安も重なれば、生活必需品以外の消費は引き締めるのが当然です。 ・・・となれば、アパレル関連商品の消費は鈍化するし、現状では良化の兆しも見えないのは必然ですね。

また、ご自身が 3年前や 5年前と比べて、洋服やアクセサリーなどをどれだけ購入しているか考えていただければと思います。 おそらく、多くの人が 購入を控えている(消費金額が減っている) と思います。 アパレル商材に強い興味のある業界人の答えが そうであるのだから、言わんや一般消費者をや・・・です。

こうした認識があれば、もっと慎重に経営の舵取りをしなければならないのですが、、、アパレル業界はちょっと様子が違ったりもします。 昔の記憶がある者は バブルの再来を未だ夢み、華やかな世界に憧れを抱いたり 自身の能力を過信する者は 「慎重」 とは無縁の経営活動をしています。 ・・・こうした人たちが多いというのも アパレル業界の特徴なのかなと感じています。

つまり、アパレル業界そのものの厳しさに 楽観的な経営姿勢が加わることで、厳しさに拍車をかけることにつながっている ・・・ということがいえると思います。 (その一方で、慎重な舵取りをしている事業者は、少しずつでも持続的に発展しています)

おおよそ、思っている以上に アパレル業界は厳しい状態ですので、、、より多くの経営者が、そうしたことを踏まえた経営が必要であることに 気付いていただきたいと願っています。