人は死ぬとお山に行く、、、昔からそう云われているお山のある場所が 青森県下北半島の中心にある 「恐山(おそれざん)」。 灰色の岩や石に鮮やかな風車、立ちこめる硫黄の臭いとも相まって、正に死後の世界ともいうべき厳かな場所です。

恐山2016-1 恐山2016-2 恐山2016-3

スケジュール帳を見ると、7年ぶりとなる久々の訪問。 こちらに足を運ぶときには、やはり鼓動が高なり 緊張感も覚えます。

・・・しかし、なんだか様子が違うような、、、子供の頃から、この場所には何かがある(いる) というような、何かオドロオドロシイ感じがあったのですが、そうしたことはなく 何だか観光地のような印象に。。。

車が通りやすく舗装されて道幅は広くなり、駐車場も綺麗で留めやすくなり、境内の道幅も広くなって歩きやすく、ゴツゴツした岩も少なくなって安全になり、風車やお地蔵さんも随分と少なくなり、池もコンクリートで囲われ、新しいモニュメントや休憩スペースも設置され、、、なんだか今までと違う雰囲気に・・・。

おそらく、初めて来た人にとっては 今の恐山も十分オドロオドロシイかもしれませんが、、、私のような昔を知る者にとっては  違和感の大きい場所になっていました。 そんなことを思いながら境内から出てくると、「随分と変わりましたねー」 「皆さん そうおっしゃいます」 という 参拝者と御坊様の会話が耳に入ってきました。

観光客対応なのか 他に意図があってのことなのか、、、不便だからこそ感じ入ることもあると思います。 特に恐山のような場所は、開かれた観光地にはなって欲しくないなと思っています。