某カレーチェーン店の廃棄品の不正転売問題が話題になっていますが、、、廃棄処理業者からの横流しというのは中々防ぎようがなく、これが氷山の一角とすると、(業界問わず) 廃棄を依頼する企業も今後の対応に苦慮しますね。。。

以前、私が重要書類の廃棄を担当したときには、書類の保管 ⇒ 運搬業者 ⇒ 焼却業者と 別の会社を指定し、各業者から保管・運搬・焼却証明書をもらうという形で安全を担保していましたが、その過程で抜き取られる可能性もあるわけで、、、こうした事件が起きると、処分というものに対して信頼が揺らいでしまいますね。。。

横流し(不正転売) ということでいえば、アパレル業界でも結構あります。

よくあるケースが、工場から納品できなかった製品ですね。 不良品のため納品できなかったり、増産を見越して生産したけど発注が入らなかったり、最初から横流し目的で増産するなんて悪質なケースもあります。 あるいは、発注があったにも関わらず納品を断られるという悪質なアパレルもあったり(→ 珍しくないです)、、、工場側が引き金になる場合もあれば、アパレルなど発注者側が引き金になる場合もあります。

基本的には工場との信頼関係の中で仕事をしていますが、横流しの噂が立った工場には、廃棄しなければならない全ての商品にハサミを入れさせ、その写真を送ってもらうなんてことをして、確実に廃棄されることを担保したこともあります。 ちなみに、その前提として、原材料の出庫明細を原料メーカーから取り寄せて生産可能枚数を見積もり、工場での生産報告と付け合わせて余分に作る生地がないか把握するなど、横流し防止には結構手間ひまが掛かっています。

横流ししているかもしれないけど仕方ない で済むものもあれば、それでは済まないものもあります。 後者の場合は、やはり依頼する側で確実に廃棄されたかどうか、また、横流しされても被害が最小限で済むような対策をしておく必要がありますね。 皆さまの会社では、そうした対策はできていますか?