先日、某大手家電メーカーが、全従業員を対象に自社製品の購入を呼びかける運動を始めるとのニュースがありました。 ちょうど今日から始まるみたいですが、、、役職に応じて目標金額を設定しているということは、やや強制力のあるものでしょうか?

昔から、自社製品の購入については、色々と問題はありましたね。

アパレル業界でいえば、販売員が自社製品を購入・着用して店頭に立つ、売れ残った商品を自腹購入する、一定金額以上を社販で購入しないといけない、売上が悪いと給料が現物支給になる・・・などなど、、、モデルさんなんかにしても、撮影で着る服を自身で調達するなんてことも普通にあるし、特にアパレルに関連する業界では、割と自腹購入がまかり通っているようにも思います。

ただ、現物支給なんていうのは完全な黒ですが、自社製品を購入・着用するのはグレーゾーンでしょうか、、、販売員の自由にしたら 着ている服が競合ブランドの商品だったなんていうのはマズイし、かといって、商品を支給・貸与する形だと店の経営が立ち行かなくなります(・・・当然、その経費を踏まえた上代を設定したり、給与を下げたりなんていうのは難しいでしょう)。

こう言ってはなんですが、、、好きなブランドだから嬉しいとか、自分で毎日着用するから良さも分かってお客様に勧められるという従業員、はたまた、働く上では仕方ないと渋々でも購入・着用する従業員がいるからこそ成り立つ業界だったりもします。 それが良いのか悪いのか、、、正直 良いとは言えないけれど、悪いと言った瞬間に業界が成り立たなくなるというのが本音のところでしょう。

好きなら買うよね(自社製品好きじゃないのに販売員はやれない) というのも正論、好き嫌いに関係なく 業務に関するものは全て会社が費用負担するのが当然というのも正論、、、ただ、正論を大きく振りかざすと、会社も従業員も立ち行かなくなるというのが真理というところでしょうか。

ですから、社員割引があったり サンプルをあげたり、好きではない色だけど買ってみたり、、、お互いが歩み寄ることでグレーゾーンが成り立っているのだと思います。 (良いか悪いかはおいといて・・・)

皆さんの業界にも、アンタッチャブルなグレーゾーンはありますか?