前回に引き続いて、問題解決を図る際のポイントをお伝えします。

私は、企業支援で問題解決を図る際に、次のような枠組みをイメージしながら問題を挙げていきます。

① 結果型の問題: それによって現在困っているもの
② 前兆型の問題: そのままにしておくと今後問題に発展しそうなもの
③ 追求型の問題: 今現在困ってはいないが、解決すれば今後もっと良くなるもの

このような枠組みを持つことで、何が問題なのかを考えやすくなります。

そして、取るに足らないような 「結果型の問題」 でも、「なぜ、なぜ」 とそうしたことが起きている原因を掘り下げていくことで、「前兆型の問題」 が見えてくることもあります。  【例】 (取るに足らないことではあるが) 稀に 機械に糸クズが溜まっていることがある → (原因を掘り下げていくと) 「その程度なら大丈夫」 という意識が垣間見えてきた ⇒ (そうした前提で考えると) 意識の甘さが検品に出る可能性もありそう ⇒ (だから) 意識改革だけでなく検品基準も明確に定めよう

ちなみに、大きくは、①②は 「守りの問題」、③は 「攻めの問題」 と分類しています。

「守りの問題」 は より短期間で解決することが求められ、「攻めの問題」 は 「守りの問題」 がある程度解決してから取り掛かりますが、ここに手を掛けられると 目に見えて改善成果に表れるようになります(→ 経営の数値面にも表れてきます)。

問題解決に取り掛かる前に、このようなポイントを押さえていただくと より成果につながりやすくなるかなと思います。 ご参考まで^^