経営支援をしていると、経営者や社員から様々な問題が挙げられます ・・・ お金や人など社内にある問題もあれば、お客様や経営環境など社外にある問題などなど。 そして、問題意識はあるけれども、さらにいえば、改善に取り組もうとしたけれども、成果にはつながっていない会社が多いように感じています。

さて、そもそも 「問題」 とは何でしょうか? 一度言葉の意味を確認しておきます。

【問題】 ②取り上げて討論・研究してみる必要がある事柄。 解決を要する事項。 ③取り扱いや処理をせまられている事柄。 (大辞林第三版より) ・・・関連しそうな②と③のみ記載しました。

その一方で、こんな言葉もあります。

【制約】 ある条件や枠をもうけて、自由な活動や物事の成立をおさえつけること。 また、その条件や枠。 (デジタル大辞泉より)

日々の事業活動の中で 「問題」 を探して改善しようとしたときに、挙げられたものが 「問題」 なのか 「制約」 なのかの区別をつけること、、、それが 改善活動に移る前にやっておかなければならないことです。 そうした区別がついていないと、改善不可能な 「制約」 なのにも関わらず改善しようとしたり、改善可能な 「問題」 なのにも関わらず改善しようとしなかったり、、、これではせっかくの改善活動も 中々成果にはつながらないですね。

改善活動の成功・失敗(立ち消え) を数多く見てきて感じること、、、問題意識を持って周囲を見回したときに、それが 「問題」 なのか 「制約」 なのかを検討すること ・・・ それが改善活動を上手く進めるために押さえておかなければならないこと(の1つ) と思っています。