中々好転しない景況感の中で 打開策は 「値下げ」 頼み ・・・ そんな業種が多い昨今の小売業。 製造・卸の立場からすれば、店頭からの値下げ圧力が更に強まる中で、原材料や人手確保に伴う製造コストの高騰も相まって 非常に厳しい経営を強いられることに・・・。

本音でいえば、景気が好転しないという部分は仕方がないにしても、大企業の人件費を上げた分の補填であったり、自分たちの利益はしっかり確保した上での値下げ圧力というのは、気持ち的にやっていられないものがあります。 しかし、特に 小規模で下請の立場にある事業者には 「NO」 という答えはなく 黙って従うのみ、、、先行きの見えない非常に厳しい状態が続いています。

発注する立場の側が少し考えておいた方が良いこと。

下請けの立場にある事業者は、思っている以上に疲弊しています。 今までは、「NO」 = 取り引きがなくなる との脅しも通用しましたが、、、実質的に対応できない事業者が続々と出てきているのが現実 (それくらいダメージの蓄積が大きいのです)。 少し前であれば、厳しい条件でも対応する他の事業者がいましたが、今はそこまでの選択肢はなくなっていると思いますよ。

仕事を出す・いただくというのは 「縦の関係」。 しかし、一方で、商品・製品が手に入らなければ仕事を出す側も困るはず、、、そうした意味でいえば、下請けの立場にある事業者は 商品・製品を供給してくれる大切なパートナーなのです。 これまで 「縦の関係」 を続けてきた仕事を出す側の企業は、そろそろ 「横の関係」 に意識を変えていかないと、近い将来自身に跳ね返ってくると思いますよ ・・・ ご留意くださいませ。