(前編からのつづき)

まずは、会議の目的 ・・・ その会議がなぜ必要なのか、会議がなかったらどのような不利益があるのか ということを参加者全員が理解すること ・・・ これが最初のステップです。 目的の理解度合いに応じて、参加状態も参加態度も変わっていきます。

例えば、会議の目的でよくあるのが 「売上(粗利)状況の確認・共有」 ですが、、、実はこの目的では会議を行う必要はありません。 確認・共有するだけならば、資料を配布して各自が確認すれば十分ですよね?

そこに、往々にして、「配布しただけではきちんと見ないから行う」 という理由が付け加わりますが、、、すると、担当者が読み上げ 周りは資料を眺めるだけ。 そこに経営者の叱責が加わることから、社員にとってその会議は 「経営者に数字を説明して、(多くの場合) 叱責されるために行うもの」 と理解されてしまいます。

それでは、できるだけ理由を付けて参加しないようにしたり、最小限の叱責で済むように意見を言わなかったり 経営者が好みそうな発言をしたり・・・残念ですが、意味のない会議になってしまうのは 無理もないですよね。

ですから、考えて欲しい(共有して欲しい) のは、「売上(粗利)状況を確認・共有する」 ことで、何につなげていきたいのか? ということです。 計画と比較してどうなのかを確認する、未達の場合にはその原因と挽回策を皆で検討する、達成した場合には成功事例を共有してそれぞれの行動に取り入れる・・・などなど。

逆にいえば、会議がなければ、計画対比は月締めが終わらないと分からない(経営上大変危険な状態)、未達の場合の挽回策は自分で考える(個人の責任が問われる)、成功事例を学ぶ機会がないので自分で勉強し考えなければならない・・・ということになるでしょうか。

(後編につづく)