日本には(という言い方も大袈裟かもしれませんが)、「努力を美徳とする文化」 があるように思います。

私も子供の頃から、「何事も頑張ることが大事」 とか 「一つひとつ努力することが大切」 と教わりながら育てられました。 ですから、次第に 結果よりもプロセス(努力) にこだわる性格が形成されていったように思います。

しかしながら、社会に出るとそれが一転 ・・・ 「結果が全て」。 「サラリーマンとはいえお金を貰っている以上はプロフェッショナル」 とか 「貰ったお金以上の結果を出しなさい」 と教わりながら育てられました。 ですから、特に入社 3年目くらいまでは、概念の変化に戸惑っていたように思います。

それでも、当時の先輩や上司に恵まれていたこともあり、「良い結果を出すために努力する」 「安定した成果を出すために努力が必要」 というような考えに至り、上手く両者の考え方を融合させることができたように思います。

今、コンサルタントとして支援先の現場に深く入り込んで支援していると、プロセスと成果の狭間で悩んでいる・戸惑っている社員を多く目にします。 上からは結果(数値) を厳しく言われ、、、でも、努力しているのに成果につながらない、何をどうしたら良い結果が出るのか分からない ・・・(その繰り返し)。

これは、「努力は 目標を達成するための手段」 という本質的なところの理解が不足していることに原因があるように感じています。

「結果は後からついてくる」 と言い、とにかく努力することを推奨される方もいますが、、、努力が足りていなければ、また、努力の方向が違っていれば、得られる結果もそれ相応ということになりますね。

努力しているのに結果が・・・ と悩まれている方は、一度立ち止まって 「何のために努力をしているのか」 「その努力で本当に目標が達成できるのか」 ということを考えてみてはいかがでしょうか?