SWOT分析について、詳しくは過去記事もご参照ください (https://consult-k.jp/colum/?p=1476) 。

戦略を策定する際に、SWOT分析で内外環境を明らかにし、それらを掛け合わせて取るべき戦略を導き出す 「クロスSWOT」 なるものを行うことがあります。 ・・・ SWOT が好きな方にはお馴染みの戦略策定手法ですね。

中でも、「強み」 を活かしながら 「機会」 を捉える 「S×O」 のマトリクスを中心に戦略を組み立てていくのですが・・・。

まず、その強みは 本当に強みなのか ・・・ 強みの精査はしていますよね? これは、過去記事をご参照ください(https://consult-k.jp/colum/?p=1648)。

例えば、よくある例では、「社長が勉強熱心である」 という強みがあります。 その勉強は、売上や利益に貢献できるものですか? 他社では分からないような情報を得ていますか? 例えば、「後継者がいる」 という強みがあります。 その後継者は、他社の経営者をしのぐほどの経験やノウハウ、技能をお持ちですか? まさか、ご子息がいるというだけではないですよね?

そして、「強みを活かして機会を捉える」 という 「S×O」 の組み合わせは、「一番成果につなげやすい戦略」 ということで採用されますが、、、普通に考えれば気付くもの ・・・ 既に当社で実施されていないですよね? ・・・ということであれば、さらにそれを推し進めても どれだけの上澄みがあるでしょうか? S×O の戦略を採用する際には、経営者がまだ気付いていない、まだ実施していない組み合わせである ということの精査をしていますよね?

残念ながら、多くの場合、これらの視点での精査はされていないように感じています。 つまり、そうした精査を経ないで導き出された S×O の戦略は、成果(経営目標) に辿り着かない懸念が高いのです。

SWOT分析 も クロスSWOT も、正しい使い方を覚えて 用いることで、初めて効果が発揮されます。 ツールは、正しく学んで、正しく使いましょう!