私は、中長期的に支援をする場合、今起きている問題(表面化した問題) だけでなく、今後起きるであろう問題(表面化していない問題) にも目を向けさせ、事前のケアを行うよう促しています。

中でも、有能な社員の流出や意欲低下の防止に気を配っています。

「有能な」 というと少し語弊があるかもしれませんが、頭が良いとか営業成績が良いというようなことだけでなく、いつも明るく元気、コツコツと取り組む、率先して取り組む、周囲に気を配る、人がやりたがらないことをやる 等々、その人の性格に付随するようなことも含めて 「広義の意味」 で捉えています。

以前のコラムでも、「社員が定着せずに困っている会社」 について少しご紹介しました(「真面目な社員」の犠牲で成り立つ組織は・・・  https://consult-k.jp/colum/?p=2255 )。 それは、有能な(広義の意味です)社員への配慮を欠くと、そうした社員の流出や意欲低下を招き、それによって組織が成り立たなくなっていくというものです。

さて、最近の支援でこんな出来事がありました。

それは、ある課題に取り組むためのプロジェクトでのこと。 メンバーの1人が通常業務を抜けられず、プロジェクト会議を欠席することになりました。 リーダーは事情を理解して通常業務を優先するよう指示。 会議でのやり取りは別のメンバーが担当して会議は滞りなく終了。

私は、会議を欠席したメンバーのその後が少し気になったので、その後のやり取りについてリーダーに細かく指示をしました。

それでは、どんな指示をしたのかというと・・・翌日につづく。