私が企業様を継続的に支援する中で、この言葉が出たら支援の止め時を考えようと思う瞬間・・・いわゆるNGワードがあります。

それは、「自分のペースでやる」 とか 「時間をかけてやりたい」 というような言葉です。

 

これがなぜNGワードかというと、大きく2つの理由があります。

まず、企業側の費用負担が重くなるということ。 私もボランティアで支援しているわけではありませんので(・・・そういう場合もありますが)、支援=企業側の費用負担が生じます。

多くの企業は、どうにかして 早く利益を出したいという状況のはず。 しかしながら、自身のペースでやってしまうと、ほとんどの場合はいたずらに時間(=費用)をかけてしまう(・・・その結果、頓挫する)ことになります。 「そんなことはない!」 と憤慨されるかもしれませんが、自身のペースで結果を出せるというならば、最初から外部支援に頼る必要はないですよね?

そして、物事にはタイミングがあるということ。

今日のように目まぐるしく変化する経営環境にあっては、時間が経てば経つほど 「時既に遅し」 となる可能性が高くなります。 例えば、新商品開発の支援をしている時に いたずらに開発期間を長引かせたならば、新商品が完成した頃には他社が先に類似品を販売していた、既に市場ニーズは移り変わっていたなど 残念な結果になることが容易に想像できます。

つまり、前述のNGワードが発せられた瞬間、「多くの時間(=費用)をかけながらも、あまり有益とならない支援結果を迎える(もしくは、途中で頓挫する)」 ことが予見されてしまうのです。

特に 資金繰りが厳しいという経営者は、おそらく金融機関などから 何かしら助言・指導を受けていることと思いますが、NGワードにはくれぐれもご留意いただきたいと思います。