1ヶ月振りの空の旅。 いつもは右翼側ですが、たまには気分を変えて左翼側を予約。 離陸前には 羽田空港の夕暮れが、上昇中には富士山が とても綺麗に見えました♪

実はこの数日前、目的地の空港(あえて伏せておきます・・・)では、着陸時に滑走路を80mオーバーランして緑地帯に突っ込むという不祥事を起こしていました。 大惨事につながる可能性のある事故 = 「重大インシデント」 という不名誉な称号もつきましたが、どなたも怪我することなく帰路に着いたとのことで、本当に良かったです。

事故を考える上では、まず、「ハインリッヒの法則」 という理論を押さえておきます。 これは、1件の重大な事故の背後には 29件の軽度の事故があり、さらにその背後には 300件のインシデントが潜んでいるというものです。 ちなみに、インシデントとは、重大な事故には至らなかったものの そうなる可能性のある出来事のことをいいます。

今回のインシデントは、怪我も故障もなかったことから、今回に限って言えば軽微なトラブルと言えなくもないのですが、このまま放置しておけば、いずれ重大な事故を引き起こす可能性を秘めています。 それで、国交省の事故調が 「重大インシデント」 と認定して、原因究明に動き出したというわけです。

つまり、重大な事故を起こさないためには、インシデントの原因究明、再発防止を徹底する・・・ということが セオリーとなります。

そういえば、以前 羽田に引き返しとなったときには、正直 「無理してでも降りて!」 と思ったのですが、このような事故を見ると 無理をしないで引き返すのも 勇気だな・・・としみじみ考えてしまいます。

さて、皆様の職場では、軽微なトラブルだからと言ってインシデントを放置していませんか? なるようにしかならないなどと言って無理に無理を重ねていませんか?