皆さまは、仕事の中で 「センス」 を問われるようなことはありますか?

アパレル業界では、デザインや色など 感性を必要とする場面が日常的にありますので、センスがとても重要視されます。 しかし、多くの場合は、企画・開発や店頭などについてのみで、その他の業務ではあまり用いられない言葉のように感じています。

それでは、センスは、ファッション的な感性が必要な業務にのみ必要なのでしょうか?

例えば、生産管理。 今の進行で問題ないのか、差し込みのためにラインを止めるのか、分納に切り替えるのか・・・店頭の動きや今後の展開を予測しながら 生産ラインの調整をしています。

例えば、物流管理。 今の物量が適切なのか、多めに仕入れておいた方が良いのか、早めに処分した方が良いのか・・・店頭の動きやシーズンエンドを予測しながら 在庫バランスを保っています。

例えば、資金繰り。 お金をどのように回していくのか、あとどれくらい余裕があるのか、いつ足りなくなるのか・・・金繰りのセンスのある経理担当者は、金融機関や税理士にも分からない研ぎ澄まされた感覚で資金を手当てしています。

例えば、エクセルの表1つとっても、センスのあるパート社員は、ベテラン社員が作るものよりも何倍も見やすく入力しやすく汎用性の高い表を作ります。

・・・実は、あらゆる業務に 「センス」 が必要とされているのです。 センスという言葉が用いられないのは、表舞台と裏方の違いだからでしょうか(?) → 元裏方の率直な感想です(笑)

 

センス【sense】: 1. 物事の感じや味わいを微妙な点まで悟る働き。感覚。また、それが具体的に表現されたもの。 2. 判断力。思慮。良識。 (大辞泉より)

自身の業務で何が必要とされているのか 微妙な点まで感じとり、判断し、適切に行動に移す・・・そうしたことのできる人が 「センスのある人」 なのでしょうね。