今月は飛行機の移動が多く 既に3回目(全てANAです)・・・機内誌は隅々まで読み、音楽番組も繰り返し聴き、少し退屈に思っているのですが、機内のテレビ番組は 3回目なのにとても興味深く見ています。

今月は、東京大学教授のロバート・キャンベルさんが、日本の魅力を伝えています。 私たちが、何気なく暮らしている中に、外国人から見ると不思議な魅力がつまっているのだそうな。 日本文学が専門とのことで、日本人以上に日本の歴史や思想などに精通されていますので、なるほど~と感心しきりです。

例えば、「惣菜パン」 ・・・子供の頃から普通にありましたが、実は 「惣菜パン」 という言葉を適切に英訳するのが難しいのだそうです。 番組の中では、パンの上にチーズとシラスがまぶしてある総菜パンが紹介されましたが、なぜそのような発想が浮かぶのか、和洋のミックスがとても不思議なのだそうです。

例えば、「御茶ノ水界隈」 ・・・ニコライ堂、湯島聖堂、稲荷神社などなど、歩いて数分の所に異教の施設があるというのも日本ならではなのだそうです。 海外では、宗教が違えば住むところも違ったりしますしね・・・改めて気付かされました。

ただ こんなことも言っていました。 「日本は、食と宗教には寛容だけれど、外国人に対しては何か見えない壁を感じる」 ・・・端的に言えば、世界に類を見ないほどの寛容な面はあるけれど、島国ならではの閉鎖的な面があるということでしょうか。

私も、キャンベルさんの言われることが少しわかるような気がします。 日本は、地域で方言や文化が違うなど 現在でも地域特性が色濃く残っています。 そこに、(外国人でなくとも)他地域の人が入って来ると、閉鎖的な行動をとることの方が多いかなあ・・・もちろん、最終的には個人の性格によるのでしょうけれど、なんとなく地域の見えない壁を感じます。

閉鎖的=ある種の防衛反応ですので、全て否定するわけではありません。 ただ、世界的に移動が可能となり、インターネットでつながっている時代ですから、日本人もそろそろ、文化の異なる人に対して 精神的に寛容になる必要があるのかもしれませんね。

閉鎖的ということで 経営支援の中でよく感じることですが、「私の業界は特殊だ」 と業界で壁を作る人が多いように感じています。 今の時代必要なことは、他業界の成功事例を取り入れること・・・業界で壁を作っていては、直面している問題は中々解決しません。 異なる業界に対して、精神的に寛容になっていただきたいなあと思っています。