衣料品を中心に展開するファッションビル運営会社が、2023年の正月三が日は休業、初売りは 1月4日とすることを発表しました。 コロナ以前から、1月1日あるいは2日から初売りすることが問題視されており、昨今の働き方改革の観点から、思い切った方針を打ち出したようです。

賞賛を集める中、真っ先に思ったのは、テナントの店員さんは大変だなということ。 正社員は単に休みが増えるだけですが、、、館内で働く大多数の非正規労働者は、休みが増えた分、給与が減ることになるのでしょう。

中には、有休残があって有休扱いとなる人もいるでしょうが、どれくらいの人がそうした運用をしてもらえるかは何とも、、、雇用主であるテナント次第となります。 有休・公休扱いとするよう指導するなら良いですが、当然、館は関知せずですね。

某会社の話。 未だに政府の定義よりも厳しい濃厚接触者認定をしていて、たびたび出勤停止者が出ています。

ただ、正社員は、全く困らないし、むしろ嬉しい・・・テレワークの名の下に 2週間ほど家でのんびりします。 もちろん給与はそのままですね。

でも、非正規労働者はテレワークが認められていないため、欠勤扱いで月給 3分の1 ダウンとなります。 しかも、感染防止策を厳しく行うとのことで、マスクをしていても、席が隣なだけで、会議に同席しただけで濃厚接触者扱い、、、濃厚接触者でも給与が保証される正社員は、これがおかしいことだと考えることもありません。

このように、正社員中心の名ばかりの働き方改革を目にすることがありますが、、、非正規労働者にとっても働きやすい会社になるかどうかが、働き方改革に必要な視点なのだろうと常々思っています。